国産レモンのピールと副産物レモンカード
シュトレンに入れる国産レモンピールを作る季節到来
国産レモンって夏の終わりから出回るよね?
リンマはシュトレンに国産レモンで作ったピールを入れたいので、レモンの時期になるとスーパーのレモン売り場に目を光らせている。
値段の推移もさることながら、問題は色なんだよ。青いレモンでレモンピールを作ると、脱色してしまい、きれいな色がでないんだ。
青いまま買ってきて放置しておくと、だんだん黄色くはなるんだけど、表面が乾燥してくるので、ピールにした時の食感が固くなってしまう。
そんなわけで、価格が手頃で黄色いレモンが出回る時期、11月初〜12月がレモンピールを作るのに最適な季節だと思っている。
リンマは作ったピールはシュトレンに入れるので、時期が早いときは冷凍するよ。風味も食感もしっかり残っているし、シュトレンに入れる時、半解凍でみじん切りにするとベタベタしなくて切りやすいんだ。
そして、ピールを作る時には、中身のレモン汁をレモンカードにしている。
レモンカードって聞いた事あるよね?
イギリス発祥のレモン風味のスプレッドで、カードとは凝固するって意味。レモンパイには欠かせないよね。
スコーンやホットケーキ、甘いデニッシュ系のパンやショートブレッドともよく合う。
今回はこのピールとレモンカードのレシピを紹介するね。
レモンピールのレシピ
1. 材料
国産レモン……4つ シュトレンに必要な200gくらいができるよ
砂糖……レモンの皮を一度茹でこぼした後に重さを量り、その半分の量
2.下準備
まず、レモンを半分に割って絞る。レモン汁はレモンカードに使うのでとっておく。
絞った半分のレモンをさらに8つに切って、皮とその間の白いワタの部分に包丁を入れ、皮を剥ぐ。白い部分が残っている方が食感が良い。
皮は縦に細切りにする。
一度、鍋でたっぷりの水から煮て、沸騰させて、湯きりする(茹でこぼし)
国産レモンではなく輸入レモンは防腐剤が使用されているので、少なくとも3回は茹でこぼす必要があるよ。3回で残留防腐剤は食用に支障のない量になるんだって。
水を切ったら、重さを量る。
重さの半量の砂糖を準備する。
3.煮る
皮と砂糖を鍋に入れて弱火で煮詰めればピールの出来上がり。
焦がさないように気をつけてね。
リンマは数日後にシュトレンを焼くので、冷めてからみじん切りにしたよ。
レモンカードのレシピ
1.材料
レモン汁……150g程度 4つから絞った量
砂糖……200g
全卵……4つ 200g程度
バター……50g〜100gでお好みの量
バターの量は50gだったらカスタードクリームに近い仕上がり、100g入れると冷めた時に固めになる、クリームというよりはスプレッド。
世の中にはいろいろなレシピがあって、ネットで調べても分量はさまざまだよね。きっちり守らないと上手くできない料理もあるけど、分量を変えることで、食感や味が違ってくるから、料理って面白いよね。
いざ、作ろうと思った時にちょっと足りないなーとか、高価な材料でたくさん使うのもったいないなーとか、その時の状況で作れるように、リンマは分量や材料に幅を持たせたレシピを紹介できたらいいなと思っている。
2.下準備
バターを鍋に入れ、湯煎にかけて溶かす。
卵をよーく撹拌して、その中に砂糖とレモン汁を入れよく混ぜる。滑らかさを追求したい人は卵液を一度漉した方がいいよ。
バターが溶けたら、その鍋の中に上記の卵液を入れて良く混ぜる。
3.仕上げ
ここからは、カスタードクリームの作り方と同じだよ。
鍋を弱火にかけて、絶えずホイッパーでグルグルかき混ぜる。
はじめのうちはゆっくりでもいいけど、だんだん粘度が増して重くなってくるから、真剣にかき混ぜよう。手を休めたら負けだよ、すぐに焦げるからね。
粘度が増して、大きい泡がボッコっと出たら、火を止めて、1分くらいはかき混ぜ続けてね、そのままやめると焦げてしまうよ。
これで、滑らかなクリームができる。
心配な人は直火ではなく、湯煎にかけながらゆっくり固めてもいいよ、固まるスピードがゆっくりだから失敗は少ない。
できたら熱いうちに瓶に詰めてね。冷蔵庫で保存すれば、1週間は美味しく食べれるよ!
季節柄、リンゴタルトのフィリングに使っても美味しそう!!
ぜひ、作ってみてね。